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2008-01-19 Sat 18:19
生活はとにかく苦しかったが、それでも傍らにエミリの姿さえあれば、ぼくは幸せだと思っていた。
しかし、それも長くは続かなかった。 妹が寝込んでしまったのだ。 考えてみれば病弱な妹が今まで普通に生活できていたのが不思議なくらいだ。 「けほ、けほっ」 妹は熱で顔を真っ赤にして咳き込んだ。 ぼくは妹の上体を起こし背中をさすってやる 「だいじょうぶか?」 ぼくが背中をさすっても妹は当分の間咳き込んだ。 「けほっ・・・うん、だいじょうぶ・・・」 妹は何とか落ち着きをとりもどす。 ぼくは妹を寝かして額に水を含ませたぼろきれを載せた。 衛生状態はとにかく悪かった。 食べ物は大体腐りかけ・・・水などはそのままではとてもではないが飲めないし、何よりこの街では疫病が流行り始めていた。 毎日ぼくたちと同じような境遇の人たちが死に、焼却場へと運ばれていく・・・ その証拠に焼却場のある街の北に位置する山からは絶えることなく煙が立ち上っている 感染を防ぐために病人を一箇所に隔離するという噂も立っていた。 だが、そのおかげでスラムの住人が減りぼくたちはここに入れた。 ぼくは苦しげな妹の顔を見つめた。 今となっては妹が唯一の肉親なのだ。 (必ず・・・必ず守るんだ・・・) ぼくは強くこぶしを握り締めた。 次の日、妹の容態が悪化した。 高熱が続き体中に斑点が浮かび上がった。 今この街で流行っている疫病の特徴だ。 ぼくは妹の許を離れ医者を片端から訪ねて回った。 こんな状態の妹を連れまわすことなど出来ない。 「うるさい、帰れっ」 「ここは金のない奴の来るところではない」 「お前の妹のことなど知らんな」 「それ以上騒ぐなら憲兵を呼ぶぞ」 医者はそう言ってこぞってぼくを追い払った。 時には殴られもした。 ぼくは失意の中、月明かりの照らす道を妹の許に帰っていた。 疫病のことはいろいろ耳に入っていた、治療法はあるそうだが、治療を受けなければ・・・ほぼ確実に死にいたる・・・ (妹が苦しんでいるのに・・・ぼくは何も出来ない) 誰も助けてくれない世間にも憤りはあったが、何よりも自分の力の無さが悔しかった。 ぼくが帰ると、あまりにもそこは静かだった。 (エミリは・・・寝たのかな・・・) ぼくはそんなことを考えながら廃屋に足を踏み入れた。 ![]() ↑一日一回ポチしてください ↑さらにこちらも一日一回……; ![]() ネット小説ランキング>異世界FTシリアス部門>「アンジェリカ」に投票 ↑ネット小説の人気投票です。投票していただけると励みになります。(月1回) ↑一ヶ月に一回こちらも。(あつかましい) 次へ●第三節4 現実(げんじつ) new 前へ●第三節2 友達(ともだち) トップページへ |
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見事に予想外れです。ジャンが・・・と推測していたのですがエミリが・・・ですか。そして廃屋に足を踏み入れたらどうなっているのでしょうか?いやいや、楽しみです。
それにしてもマシュウ出てきませんね・・・ なんかバトン回されたので気合入れてやりますね。ちなみに私は世間ではゲーマーというかヲタクという評価でしょうね・・・ それでは、また。 外れましたかw
次回をおたのしみにww マシュウさんはどんどん出番が;;; そしてバトン、やってくれますかw 世間からの評価は私のほうもたいそう変わらないようにも。 私も予想が外れました。
でも嫌んなフラグじゃなくて安心…まだ気は抜けませんが^^; 続き楽しみにしてます^^♪ 気になる続き方…どうなるどうなる。。。
疫病…バイオ4やっていたせいか
私の想像の中では背景がそれになっていますw(ぇ 続き待ってますw お邪魔してます。
ここのところよく冷えますが、風邪の方はすっかりよいのですか。 お金がない者には世間の風は冷たい、子供には可哀想ですが、これが現実ですよね。しかし、疫病といい、いやというほど不幸をしょいこんでるのに――まさか次にも、もう一つとか? 風邪、お大事に。 目、お大事にw
戦闘シーンのないとこは引きでカバー……(をぃ 私のような一つの武器を持ってる(?)人はほかのとこをどう見せるかは悩みます; 予想は裏切ってなんぼですね(え
気を抜いてるとこっぴどいことになるこの小説; できれば気を抜かずお付き合いください;;; その昔は疫病が広がると村一つ全滅なんて珍しくなかったらしいです;
恐ろしい……; 続きお楽しみ……に; ようこそw
お気遣いありがとうございます。 風邪……ぶり返さないよう気をつけます。 現実は悲しいですねTT 次回は…… まあ、お楽しみに…… 重ねてお気遣いに感謝です。 風邪、お大事に…。
ウチはこの冬、 毎日一杯、生姜入り紅茶を飲んでいるせいか誰も風邪を引いていません。オススメです。 …マシュウ、早く出てきてなんとかしてくれないでしょうか。 現状を打開しないと、エ、エミリが……(アワアワ)。 …ええい、念を飛ばして、召喚しなきゃ! でてこーいっ、マシューウっっ!! マシュウ様っっ
出てきてくださいっっ こ、この悲しき状況をーっっ そして続きが楽しみですよ 気になりますよーっっ 落ちるところまで落ちかけているといった状況でしょうか。これは苦しい・・・。こんな環境での生活、並の人間には耐えられない・・・。私だったら、速攻焼却場へポイされる運命でしょうな・・。
しかし、主役が出てこない。 お気遣いありがとうございます。
情報ありがとうございます、やってみます。 エミリ、そしてマシュウは……;;; マシュウさんは……;;;
と、とりあえず次回をお楽しみに;;; 人間は適応力が高い生物ですからたぶんどうにかなるのではと……
背負うものさえなければ三日やるとやめられなくなるという噂も(をぃ 間違ってもやりたくないですけど; マシュウさんは…… 疫病ですか…確かに14世紀には黒死病が欧州で猛威を振るっていたから(全欧州人の3分の1が死んだそうです)それのオマージュみたいな(?)ものでしょうか?
やはり、世の中金の力は大きいですよね。今も年金とかそういうので格差社会は広がる一方。この物語の世界が現実になるのも早々遠い未来ではないでしょうね。 では。 確かに欧州での黒死病は有名ですね。
その辺が確かにこの辺のモデルになってます。 金……哀しいかなこれの力は絶大ですね;; 私たちの未来はどうなってしまうのでしょうか;;; 弱い者は踏みにじられ搾取されてポイ……みたいな感じになるのかなぁ…… というかこの物語、歴史から鑑みた人間の普遍の姿を書き出してるつもりです;; 人間これでいいのか……と考えてもらうきっかけになれば……なぁ;;; |
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