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2008-04-12 Sat 18:47
「妹は・・・エミリは、殺させない」
僕は男を睨んだ。 「何を言っても無駄らしいな・・・なら力ずくで行くまでだ、そのほうが俺としても得意分野だ」 男は言ってぼくのほうに歩いてくる。 ぼくは短剣を構える 「それ以上よるな、刺すぞ、本気だぞっ!」 「勝手にしろ、そんなもんじゃあ俺は殺れない」 ぼくは男を威嚇するが、男は涼しい顔をして平気で近付いてくる。 「くっそお!」 ぼくは声をあげて男に襲い掛かる。 だが、ぼくの体は吹き飛ばされる。 男の蹴りをもろに受けたのだ。 「ただで攻撃を受けてやるほどオレもお人好しじゃあない・・・そうだ、趣向を変えてやろう、かかってこいよ、一発でも俺に当てれりゃ見逃してやる、ただし、命の保障ってのはないがな」 男は白い炎を地面に突きたて、右手の人差し指を二、三回曲げて挑発してくる。 「うおおおおおおーーーーー!」 ぼくは雄叫びを上げ男へと突進した。 だが、今回も蹴りをくらい、ぼくは吹き飛ぶ。 「正面から来ても無駄だ」 男は嘲笑を浮かべる。 僕はゆっくりと立ち上がり男を睨みつける。 「相手を見ろ、見ずに一撃当てられるほど俺は甘くねぇぞ」 再度襲い掛かるぼくを退けつつ男は講釈をする。 「ただ見るんじゃなく動きの先を読め、そして考えろ、隙ってのはつくもんじゃねぇ、力と技量と・・・ここでこじ開けるもんだ」 男は自分の頭を指差し不適な笑みを浮かべる。 ぼくは幾度となく様々な角度、手段を用いて男に切りかかったが、その悉くを男は退けた。 ぼくは地面の砂を握り締め駆け出す。 男は動きもせずにぼくを迎え撃つ。 ぼくは手の中の砂を男の顔めがけて投げつける。 目潰し…… ぼくは迷わず男へと迫る 次瞬間、視界がぶれる。 ぼくはまた地面に這い蹲っていた。 「発想は悪くねぇが、少々使い古された手だな」 男は余裕の表情でぼくを見下ろしている。 ぼくはまた立ち上がり、男へと襲い掛かった。 男に殴られるたび、ぼくは無様に地に這いつくばった。 男が加減をしているのはわかった。 そして、勝ち目がないことも・・・わかっていた。 それでもぼくは男に立ち向かう。 もう、亡くしたくない・・・ その思いだけがぼくを支える。 男の拳は痛かった。 一撃一撃が骨身に沁みる。 今までぼくは何度も殴られてきた。 しかし、この拳は違う。 そう思えた。 今までのどんな拳より重く、厳しく、苦しい。 ぼくを打つたびに男も痛みを覚えている、そして、その上でぼくと正面から向き合い、何かを伝えようとしている・・・ そんなふうに思えた。 「ちく・・しょう・・・」 ぼくはまた立ち上がる。 「・・・いつまでそうやって立ち向かってくるつもりだ・・・?」 男の問いかけにぼくは答えず再度男に立ち向かう。 今回も簡単に退けられ吹きとばされた。 それでもぼくは立つ。 ここで倒れてしまうわけには・・・いかない。 「俺ですら守れなかった・・・その俺に手も足も出ないテメェが何を守れる!」 男が語尾を叫ぶ。 「おおおおおおおああああああ!!!」 ぼくは雄叫びを上げ男に襲い掛かる。 ズシュ そんな音と供にぼくの持つ短剣が男に刺さった。 ぼくは男に刺さったままの短剣を手放し後ずさる。 自分でやっとこととはいえ、目の前の現実が信じられなかった。 男は短剣を無造作に体から引き抜いて放り投げ 「・・・やるじゃねぇか・・・俺の負けだ、約束どおり見逃してやる・・・」 男は苦笑を浮かべて踵を返す。 「・・・まって」 呼び止めの声に男は足を止める。 声の主はエミリだった。 しかし、声はエミリのそれでも口調が違った。 そちらを見ると、エミリは壁を頼りに立ち上がっていた。 「私を・・・殺していきなさい」 僕はその言葉に衝撃を受けて目を見開いた。 ![]() ↑一日一回ポチしてください ↑さらにこちらも一日一回……; ![]() ネット小説ランキング>異世界FTシリアス部門>「アンジェリカ」に投票 ↑ネット小説の人気投票です。投票していただけると励みになります。(月1回) ↑一ヶ月に一回こちらも。(あつかましい) 次へ●第三節17 目醒め(めざめ) 前へ●第三節15 反魂の法(リィンカーネイト) トップページへ |
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亡くしたくないと願っても、亡くなってしまわれたモノは帰ってきません
どんなモノでも、代わりにはなりません 悲しいことです・・・と、思いましたウィスペルです え、エミリちゃん、一体・・・!! ということが気になって仕方ありませんっっ 痛く、悲しいですね……
でも、現実ってそうなんですよね…… だからこそ人はそれぞれにかけがえのない存在なのでしょう。 エミリちゃん……どうなっちゃったんでしょうか(をぃ 次回、エミリもどき(をぃ;)の過去が明らかに!? どうもこんばんわ!
いつもマイブログへのコメントありがとさんです。銀四郎の記事へのコメントはちゃんと入ってましたよ。決して銀蛇さんの入れ忘れじゃあないので、後でまたご確認くださいネ。あ、それで銀蛇さんへのコメ返が2つになってしまいましたので、そこんとこヨロシクです! PS:アンジェリカはちょくちょく読ませてもらってます。これからもがんばって執筆?してくださいませ! 今回はスピード感ありましたね。
やられっぱなしながらも、 何度も何度も立ち上がって、向かっていく姿…。 泣けます。おうおうおうっ…(号泣)。 そして、エミリっ!!? どうしたとですかーっ(T□T) 確認しました、わざわざ報告ありがとうございます!
銀四郎さんのページはセンスがあって面白くって。 いつも笑わせてもらってます。 これからもよろしくお願いしますww しかも二つともコメ返し……お手数かけました&ありがとうございます。 この作品、無駄に長い上に駄文ですが、お付き合いいただけるとうれしいです。 痛いですね;;;
もうアレンはやられっぱなしでボッコボコです; アレンのひたむきな姿にそういっていただけてうれしいです。 エミリがどうしたのかは、次回のお楽しみです。 もうこの引きが板についた感があります;; もう、亡くしたくない・・・と願うアレンだが、一度亡くしたものは二度とは戻らない。所詮それは幻。つらいけどそれが現実。今の行動は死者(エミリ)に対する冒涜ともとれると考えます。
それを教えてあげましょうマシュウ先生!もちろんスパルタ教育で(笑) 最後のエミリは…カミラ、ですか!? 喪う痛みって半端じゃないです;
希望を持ったならさらにつらい…… それが正しくないこととわかっていても人は絆を自ら絶つのは難しい…… 延命治療とかもそういったものなのかもしれません…… マシュウ先生はスパルタ教育しかできそうにないですね;;; >最後のエミリは…カミラ、ですか!? そうなります……ね。 次回どうなるのか、お付き合いいただければと。 こんばんは。
今何時なのだ、というくらい眠ってしまい、やっと目が覚めたところです。なんだか昼と夜が交錯してしまって感覚がおかしいのですが、留守中のご訪問、いつもありがとうございます。 とりあえず元気にしております☆ 魔物と化してしまったと思っていたエミリにも、理性は残っていたということになるのかな―― きつい修羅場になりそう・・・。 マシュウの過去、これでは描かないでは済みそうにないですよ。期待してます☆ プレッシャー、かけすぎかな(笑) 元気という報告に少しほっとしております。
こちらこそ、コメントに励まされております、ありがとうございますw 生活リズムか崩れると厄介ですよね; 体調まで崩されないよう。 きつい修羅場の物語しかないですね; 今かいてるお話もいろんな意味できつい修羅場の連続;; そんな物語ばっかり書いてます;; うーん最近まったりしたものが書けなくなって;; マシュウの過去……時間が許したら少しずつ書こうかと; 今は投稿作品を、あと記念絵を;; アレンの気持ちも分からない訳ではないけれど
マシュウさん… せっかく見逃してもらえるというのにエミリ自身から殺してくれと!? この後マシュウさんがどうするのか… マシュウ……今回のお話で非難かな……と思いましたが、そうでもないようで;
エミリの皮をかぶってる人も永く歩んできた存在…… 彼女の胸中やいかに? エミリの中の人が言った言葉の真意が気になりますね。
自分から殺してくれなんて・・・・ まぁ、どんな理由であれ、アレンには絶望的な結末が待っていそうですね・・・・ エミリの中の人もいろいろあった人だったのです;
それは次回にて。 アレン……不憫な子です(TT |
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